2009年8月21日金曜日

ものことあれこれ〜最近の本〜

先日、南房総市白浜にあるギャラリー&カフェ‘風流’で開催された
正木高志さんと益戸育江さんのトークライブに行きました。

この夏 '蝶文明' を出版された正木さんからのメッセージは
私のこの数年間に経験した様々なことの
点と点が線になるようでした。

わたし独自の味付けが加わると正木さんに失礼なのでトークの内容はここでは書きません。

正木さんは木を植えることで
自然界と人間界の境界線を越えて、自然の側に来てしまった
と語ります。

それはきっと
ビザを取得して行きたいところへ行く
とかいうものではなく

もっと受動的なことなのでしょうね

その話から
ふと思い出したもう一冊の本

'クジラが見る夢' 著者 池澤夏樹

この本は
いつも東京でお世話になっている
母であり
アーティストであり
秘境を旅するシャーマンである
親友から何気なく手に入れたもの

著者の池澤夏樹さんが
ジャックマイヨールとともに旅をした記録を綴ったこの本

そのなかで池澤さんが語る
ジャックがイルカと遊ぶ時期を終えて、次のクジラの時期に入ろうとしている
という...

以下著書より抜粋
「水中で会う相手として、クジラとイルカはどう違う?」と僕はジャックに訪ねてみた。
「まるで違う。イルカは人間と遊びたがる。本当を言えば人間と遊ぶのはすこし人間に近づいた、つまり野生を少しばかり捨てたイルカだが、それでもイルカの知性は遊ぶという段階に達していて、しかしそれ以上ではない。クジラは違う。クジラは遊ぶなどという段階を越えてしまっている。クジラはただそこにいるだけでいい。水の中で、近くに寄って、見る。数メートルの距離で相手の存在を認める。そこで、もしも、私がそこにいることをクジラも認めてくれたら、それで充分。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜

長くなりますのでこの辺で抜粋をおわりますが
このあとなぜクジラがそんなにすごいのかをジャックなりの考えが書かれています。
そしてその旅の後半には無事ジャックはクジラと水中で対面することができるのです。

‘存在を認められた’
という意味では
正木さんとジャックは同じなのでしょう
それが森か海の違いなだけです

そういう意味で
自然の側に行くというのは
呼ばれて行くものなのですね

呼ばれる時は
静かにやってきます

しみじみ感じることですが
じっくり待つことも生きること
なのでしょう...ね


この2冊の著書
興味ある人は私に話しかけてください
1週間お貸しします。



Om Shanti



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