2010年2月13日土曜日

探し物 〜小説〜

旅のお供といえば本です

前回の南米旅行でも沢山読書をしました

その中で

タイトル/作家ともに全く覚えていない作品があります

その話の始まりの舞台はアリゾナ

いつか草で家を建てたいと夢を見る父親
(Straw BaleではなくGrass Houseと書いていた)

自称アーティストの母

そして、妹と弟の家族5人で暮らしている主人公

彼女の誕生日に決まって面白いプレゼントをしてくれる父

その日は砂漠の真ん中に手をつなぎ連れて行かれ

‘誕生日プレゼントに星★をあげるよ!どれが良いか指差してみろ’

と父

プレゼントを買うお金がない事など

知らない主人公は

‘あの一番大きく光っている星がいい!’

と指をさす


定職に着かず様々な土地を点々と移動する一家

物質主義を嫌い

自由奔放に生きようとする両親に

必死でついてゆく健気で逞しい子供たち

ストーリーの後半は

主人公は編集者としてニューヨークで成功をするが

依然、後を追って来た両親は働かず路上生活を続ける

アルコール依存症となった父が他界したあと

主人公は悲しみにくれ

自分の安住の地を探し続け点々とする

両親が彼女に与えてくれていたものはお金では無かったが

生きる場所があった

母はボロをまといながらも

彼女からのお金を一切受け取る事はなく

‘私は充分満たされている’と路上へと戻っていく

・・・

結末は特別な展開もなく

こんな感じで話は終わる...

ちょうどボリビアのbook exchangeで手に入れて

あっと言う間に呼んでしまったこの自伝小説

最後は目を真っ赤にして読みました

英文でしたが、この作家のセンスが光っていた事は私にも解りました

淡々と話すストーリーの中に愛があふれているのです

この話で作家名やタイトルがわかった人は教えてください

たしか

Grass .... House....

そんな感じの...題名...

このあたりが自分のいい加減な性格ですね

大好きなのに忘れる

よくある事です

人の名前とか商品名など

覚えるのがヘタ

イメージで捉えて、それで満足する

そんな人達のサークルみたいなの出来たら面白そう

誰も連絡しないし、サークルのメンバーが誰かも知らない

極いい加減な集まり


私は政治家とか成れないだろうな・・・

2010年2月1日月曜日

南米レポ:パイネ国立公園@パタゴニア

早く書かないと一年前の記憶をさかのぼる事になる...

急ごう

えと、パタゴニアに着いて

やっとこさパイネ国立公園でトレッキングを始めるところまできました

出発の朝、ゲストハウスまでバスが来る(このへん気が利く)

バスに乗ると結構本格的な装いの人が多い

畑が違う気がして

げッ 私 大丈夫?

軽い気持ちで来た

地図も入り口でもらえるだろうと持たず...

ゴトゴトと揺れるバスは眠気を誘う

周りがにぎやかになって目覚めると

コバルト色の湖が見える原っぱ

‘Donde esta?' ここはどこ?

その男性は

トレッキングの始まりだよ! と

地図をもらって良く見たら

あれっ!

ここから今日泊まるはずのロッジ

めっちゃ遠い〜

おじさんに

‘私今日此処へ行かないといけないんだけど...’

‘一つ前の降り場でおりないと行けなかったみたいだね’

とあきれ顔

でもそんな事でくじけないのです

私は

‘おじさん乗せてってよ!’

‘僕はここに居ないと行けないから’

‘一緒にドライブしようよ’

仕方ないな...

やったあ

そこから約1時間の道

これ歩いて今日の目的地目指してたら日が暮れるぜ

鼻先を窓にくっつけて外を見ながら思った

歩くために来たのに

なんで私車で移動してるんだ?

なんだか自分がイケテナイ気がした

今年で35歳か...

つづく